【脱皮して生きていく】ニーチェの急所をつくような鋭い名言が沁みる

美佳です。

年末年始、家で飲むためお酒大量買い。日本酒とワインとシャンパン。

お酒に強くはないけど、みんなで飲んだり映画観ながらのんびり飲むのは好き♡


で、掃除している時にニーチェの本が出てきたので、今日は『ニーチェの言葉』の中で好きな言葉をいくつか。



■脱皮して生きていく

「脱皮しない蛇は破滅する。人間もまったく同じだ。古い考えの皮をいつまでもかぶっていていれば、やがて内側から腐っていき、成長することなどできないどころか、死んでしまう。常に新しく生きていくために、わたしたちは考えを新陳代謝させていかなくてはならないのだ」『曙光』


古い考えにとらわれて柔軟性を失った頑固な人間って、接しにくくかなり面倒くさかったりしますよね。

ついでに「面倒だから」と、自分のやり方に固執して新しいことを学ぼうとしない、覚えようとしない人って、あっという間に老ける気が……。


子供の頃ってそこまで成長に大差ないけど、老人になると若々しさにかなり差が出ますよね。日々いろんなことにチャレンジしている若々しい老人と、「面倒だから」とか「自分はこれでいいんだ!」と排他的で変化を面倒に感じたり、怖がったりして脱皮を拒む老人と。


死ぬまでずーっと脱皮し続けないと。自分で自分を殺すようなものですから。



■自分を成長させる交際を求める

「若い人が傲慢でうぬぼれているのは、まだ何者にもなっていないくせに、いかにもひとかどの者のように見せたがっている同程度の連中と仲間になっているからだ。その甘い錯覚の中でいい気分になり、若き日の時間を浪費するのはあまりに大きな損失だ。

できるだけ早く、本当の実力によって昇ってきた人間、功労のある人間を見つけて交際すべきだ。すると、今までの自己満足的なうぬぼれや内容のない粋がりや見栄、傲慢などたちまちにして消え失せ、自分として今は何をすべきかようやく見えてくるはずだ」『人間的な、あまりに人間的な』


イキがっている若者って、本当に井の中の蛙だなと。稀に、いい歳こいて未だにうぬぼれている人もチラホラいますが。


自分を成長させたいのなら、付き合う人はちゃんと選んだほうがいいです。一緒にいて成長できない、むしろダメになる相手ならとっとと離れたほうがいいですから。

成長したいのなら見栄を張らず、感謝の心、”上には上がある”ことを忘れず、謙虚でいることですね。



■安定志向が人と組織を腐らせる

「類は友を呼ぶというけれど、同じ考えの者ばかりが集まり、互いを認め合って満足していると、そこはぬくぬくとした閉鎖空間となってしまい、新しい考えや発想が出てくることはまずなくなる。

また、組織の年長者が自分の考えと同じ意見を持つ若者ばかりを引き立てるようになると、その若者も組織も、確実にだめになってしまう。反対意見や新しい異質な発想を恐れ、自分たちの安定のみに向かうような姿勢は、かえって組織や人を根元から腐らせてしまい、急速に頽廃(たいはい)と破滅をうながすことになる」『曙光』


確かにそうですよね。仲のいい仲間としょっちゅう会うのはそれはそれで楽しいけど……なんかマンネリしません? たまには新しい風を入れないと腐ってしまう。


一番危ない人って、自分と違う意見の人を“敵”とみなし、交友を完全に絶ってしまうタイプ。

自分の周りにイエスマンしか置かない経営者を多々見たことがありますが……その人たち、消えましたもん。やっぱり自分と同じ考えばかりの人が集まると組織はダメになるんです。



参考:『超訳 ニーチェの言葉』